2009/05/25

Borqsに行ってきた。

中国のAndroid開発の拠点であるBorqsに訪問してきました。



会社Webページ: http://www.borqs.com/index.jsp

Borqsは、清華大学系ベンチャーの企業で、China Mobile向けにOMS(Open Mobile System)の提供をおこなっています。



OMSとは、Open Mobile Systemの略で、China Moboleの3G戦略のキーテクノロジーです。中国の国産の通信規格であるTD-SCDMAとOMSを搭載した携帯電話をChina Mobileでは、3G戦略のメイン携帯電話としてもうじき発売します。

携帯電話インターネットが高度に発達した日本においてAndroidケータイ電話のインパクトはほとんどありませんが、中国のようなSMSやMMSが中心の非Web系の携帯コンテンツが中心の市場にとって、Androidをフルカスタマイズし、独自のマーケットプレイスや既存のコンテンツが使える全部入りAndroidケータイは、3Gコンテンツ流通を一気に開拓できる大きな可能性を秘めています。

Borqsで開発しているOMSは、世界中の携帯電話のいい機能をすべて取り込んだ「全部入り」ケータイです。日本のケータイ電話に例えれば、最新のFOMA端末をAndroidで開発したようなイメージです。



China Mobileの3G端末では、BorqsがChina Mobile向けにOMSを提供し、そのOMSを携帯電話製造会社が搭載しChina Mobile向けに出荷する仕組みになります。この事によりかつてNTT DoCoMoの「501」シリーズのように同一のモバイルサービスが起動する携帯電話を一斉に供給することが可能になります。

海外では、キャリア(通信事業者)よりも携帯電話メーカーの方が端末仕様の決定権を持っているためにキャリアが仕様に関わった携帯電話がなかなか出荷できない背景があります。また、日本のような抱き合わせ型組込みシステム開発(垂直統合型組込み)のノウハウがある国は、世界には少なく、汎用型組込みシステム開発(水平統合型組込み)のスタイルを採用しないと安定して携帯電話の開発ができないという背景もありました。

OMSの仕組みは、汎用型組込みシステム開発(Androidを採用しBroqsが開発)とキャリアによる端末仕様の決定(China Mobile Labs & Borqs)という形で、3Gチップを搭載した端末の仕様を統一し、3Gコンテンツの流通を加速する仕組みといえるでしょう。

China MobileではOMSが立ち上がり、Orange(フランステレコム)でもAndroidをベースとしたデバイスを同時に6機種発売する計画があります。

今後は、「キャリア(通信事業者) + キャリア付属のLabs + Androidベースのフルカスタマイズ会社」をベースにOSの仕様を決定/開発し、そのOSを携帯電話製造のデバイスメーカーが搭載し発売するというスタイルの携帯電話市場があらたに形成されてくるのではと考えています。

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